白石康次郎のヨットレースを通じての発信と、 次なる「ヴァンデ・グローブ」へのチャレンジ
    
    
    
    
    

プロセイラー/海洋冒険家 白石 康次郎氏は、レース中スマホをどう使い、
発信を広げているか。また、『TORQUE 5G』の印象は。
単独・無寄港・無補給の世界一周ヨットレース 「ヴァンデ・グローブ」、
2024年第10回大会への意気込みとともに語っていただきました。

1. 緊急時はもちろん、航路を決めるうえでも
2. SNS時代のレース
3. 次なる「ヴァンデ・グローブ」へのチャレンジ

緊急時はもちろん、航路を決めるうえでも
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レース中、PCのバックアップとしてスマホを使いますが、通信+コンパス、気圧をはじめとする気象情報、ナビゲーションなどのアプリは重宝しています。刻々と変化する細かな気象情報が取得できるほか、ナビゲーションでは6時間に1回情報を取って分析し、航路を決めています。
非常時にはいちいち防水バッグに入れてられないので、1台は予め脱出用のグラブバッグの中に。何かあって緊急入港が必要になる時は、たいてい電波がつながらない悪コンデシションだから、事前にオフラインでチャート(海図)をダウンロードしておき、港に入れる備えを忘れません。
『TORQUE 5G』の印象? これまで使ってきた『TORQUE G02』『TORQUE G03』より画面が大きくなって、視認性が上がった気がします。また、マルチカメラもいいですね。同時撮影してワイプ画面のように使え、より状況をリアルに伝えられそう。ハンドソープで洗ってベタツキを取れるようになったらしいから、ちょっと海に出た日などに重宝しそうです。まあ、『TORQUE』はこれまでもそうでしたが、レース中に雨水(真水)で洗えるのがありがたい。塩が残っていると、湿気を吸ってしまいますから。

 

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SNS時代のレース
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今や、レースにはさまざまなメディアが追いかけてきます。世界中からメッセージが飛び込んでくるし、こちらも逐一現況をリアルタイムで発信しています。「ヴァンデ・グローブ」などでは特に。2016年の時はまだメールでしたが、2020年にはみんなSNSを使うようになっていました。レースの安全・広報的に、もはや欠かせませんね。以前は、パソコンと衛星電話を立ち上げてからだったのが、片手で写真を撮ってアップするだけですから助かります。船は速いから、タイプを打つのがむずかしいんです。バッカン、バッカン、弾かれるので。
こうしてできることが増えた分、僕たちスキッパーの仕事はよりたいへんになりました。操船に加え、企画や発信もしなければいけないので。せっかく大自然の中に一人でいるのにと思うこともあります。
とはいえ、ヨットレース への注目が高められ、さまざまな活動への参加・応援を広げられているのも、SNSあってのことですからね。
今後、衛星が打ち上がられていくほどに、もっと面白いことができるようになる、と期待しています。

次なる「ヴァンデ・グローブ」へのチャレンジ
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©KSRacing & Yoichi YABE

 

今年、2021年3月31日、東京都内で記者会見を行い、2020年第9回大会の完走を報告。同時に、2024年に行われる第10回「ヴァンデ・グローブ」への挑戦を発表しました。目標は8位以内での完走。2020年は完走すること自体が最大目標で、かつ序盤から大きなトラブルに見舞われてしまったので、次はさらに上を目指します。艇は、現在の〈DMG MORI Global One〉。さまざまな改良を加え、臨む予定です。
また、チームとして、
●日本にセーリング文化を広げる
●若手スキッパー、エンジニアの育成
もテーマになります。僕の奮闘する姿が、ヨットというスポーツのさらなる未来につながる、と思えばいっそう力がわいてきます。
こうしたことからも、『TORQUE 5G』の出番が増え、活躍が期待されます。世界を一緒に回り、海と風と対話し、レースをリアルタイムで伝える。「ヴァンデ・グローブ」に欠かせない装備であり、僕の頼もしいクルーですから。
レースのスタートは、2024年11月10日午後1時2分(現地時間)。闘いはもうはじまっています。みなさんの応援を追い風にがんばりますので、楽しみにしてください。

 

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